【FateGO・ss】ぐだお「山の翁と90人の忠騎」



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 01:57:42.06 ID:8ZQoMWBM0

山の翁はじめハサン・サッバーハ達の台詞ネタバレがあります
 





キングハサン






















2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 01:58:29.61 ID:8ZQoMWBM0

『呪腕のか。悪魔の腕を取り付けてまで何を掴んだ? 己の愚かさか? では――首を出せ』

『静謐のか。毒に浸した肢体で何を護った? 野に咲く花すら護れぬ孤独か? 馬鹿め――首を出せ』

『百貌のか。無数の知恵で何を積み上げた? 百の魂で一の信義を奪い合う欲望か? 愚か者め――首を出せ』


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 01:59:14.51 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「待ってください、山の翁

山の翁『何か。我が契約者よ』

ぐだお「何かは俺の言いたいことです。どうしてハサン達の首を取る必要があるんですか」

山の翁『……我はハサンを[ピーーー]ハサンなり。ハサン・サッバーハが堕落を見せた時、その首を断つ事が我が役目』

ぐだお「ならその必要はありません。呪腕のハサン・サッバーハ、静謐のハサン・サッバーハ、百の貌のハサン・サッバーハ。皆優秀で、俺が信頼するサーヴァント・アサシンだ。貴方の言う堕落は彼らから最もかけ離れた言葉だと、俺が保証します」

山の翁『……』


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:00:42.32 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「言葉で足りないのなら、今の彼らの力を見てもらうしか無い。どうか、それまではその剣を収めて頂けませんか」

山の翁『……良かろう。汝の意志に従おう』

ぐだお「消えた……ふぅ。怖かった……」

呪腕のハサン「……魔術師殿」

ぐだお「何?」

呪腕「先程の助け舟、感謝の極み。ですが……無理をなされるな。我らハサン・サッバーハ、初代様の手にかかることは光栄の極み。あの方が首を出せと言うのならば我々は喜んで差し出しますぞ」

百の貌のハサン「それに、あのお方は我が軍勢、そして呪腕と静謐が束になっても到底叶わぬ力量の持ち主。例え我等を失っても、初代様さえいればそう痛手ではありますまい」

ぐだお「痛いに決まってるだろ!」

「「「!?」」」


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:01:47.90 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「……ごめん。でも、皆を失うのは俺にとって最大級の痛手だ。呪腕のハサン、百の貌のハサン、静謐のハサン。皆、最後の戦いまで素人の俺に文句一つ言わずついてきてくれたし、戦いが終わった今も三人とも残ってくれてる……俺はみんなの事を信頼してる。例えどんなに強いサーヴァントが味方になってくれてもそれは変わらないよ。信頼できるサーヴァント三人……いや、八十八と二人。失う訳にはいかない」

静謐のハサン「……マスター。やはり……あなたに出会えてよかったと。心の底から申し上げます。我が主、もう一度、この場で……永久の忠誠を誓わせて頂きます……うぐっ、ひっく」

百貌「ええい泣くな静謐の、気が早い! 我らが力量、見せねば首が飛ぶのは変わらんのだぞ!」

静謐「は、はい、百貌様。ですが、申し訳ありません、勝手に……止まらなくて」

呪腕「よせ、百貌の。お主とてこれほどまでに仕える相手に求められたことはあるまい」

百貌「それはまぁ……そうだが。えぇい、どうしたものか……!」


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:02:30.75 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「大丈夫だよ。山の翁には何度も助けられたから、多分優しい人だと思う」

百貌「呑気なものですなぁ、我が主は!」

呪腕「あたるな。であればこそ世界は救われたのだ。魔術師殿の長所であろう」

ぐだお「ちょっとだけ気にしてるんだけど、俺そんなに危機感無い?」

呪腕「はぁ。私の呪腕に握手を求めて来たのは未だ魔術師殿だけです故に」

ぐだお「マジかぁ」

静謐「……ですが、マスター。私達の為にマスターが危険な目に遭う必要は……」

ぐだお「言いっこなし。皆には今まで散々、俺の為に命を張って貰ったからね」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:05:09.34 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「ダ・ヴィンチちゃん、レイシフトお願い。俺、マシュ、呪腕のハサン、百の貌のハサン、静謐のハサンで」

ダ・ヴィンチ「りょうかーい。空白があるけどいいのかい?」

ぐだお「うん。来てくれるハズだから――」


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:05:42.30 ID:8ZQoMWBM0

~オルレアン~

呪腕「柘榴と散れ!」
百貌「戦いは数なり!」
静謐「ごめんなさい、殺します」


10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:06:28.95 ID:8ZQoMWBM0

マシュ「皆さん、凄いです……あの時、あれ程苦戦したワイバーンが次々に倒されていきます。町への被害は軽微です」

ぐだお「皆、あの頃とは比べ物にならないぐらい強くなってるからね。それはマシュも同じだよ」

マシュ「ありがとうございます、先輩……っ、先輩! 強大なエネミー反応! ドラゴンがやってきます……!」

ぐだお「……ッ!」

百貌「我が主ッ! 急ぎ伝えなくてはならないことが……!」

ぐだお「ドラゴンだね、分かってる」


11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:07:02.90 ID:8ZQoMWBM0

呪腕「ワイバーン程度ならばどうにでもなりますが……我らは所詮対人特化。アレは流石に分が悪いですな」

静謐「……力量不足です。至らない身で申し訳ございません」

ぐだお「でも、アレを町に近づけさせるわけにはいかない」

呪腕「……ですな。マシュ殿。魔術師殿を頼む」

マシュ「はい、シールダーの名に懸けて、マスターをお守りします! ですが、ハサンさん達は?」

呪腕「無論、龍を狩ってくるまでのこと」

マシュ「ですが……!」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:07:50.98 ID:8ZQoMWBM0

百貌「シールダーよ、我らを侮る無かれ。確かに我ら、相手取って来たのは人間ばかり。しかし」

静謐「……しかし。我々ハサン・サッバーハは『必ず[ピーーー]』一芸を持っています。主の命あれば、龍の命であろうと摘み取って参りましょう」

ぐだお「……ああ。ハサン・サッバーハ。頼む」

「「「承知!」」」


13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:08:40.66 ID:8ZQoMWBM0

呪腕「チッ! 短刀では鱗を貫くのが限界か。決定打にならぬな」

百貌「弱音とはらしくないな、呪腕の。我らに勝機があるとすれば、それは貴様だぞ」

呪腕「無論、把握の上。そしてその為の道筋、お主達も見えておろう?」

静謐「……はい、呪腕様。先に参ります」

百貌「良かろう。次は我らが」

呪腕「頼む」


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:09:06.66 ID:8ZQoMWBM0

マシュ「……先輩。ハサンさん達は、大丈夫でしょうか」

ぐだお「勿論。勝ち筋は皆にも見えてるハズだからね」

マシュ「勝ち筋……ですか?」

ぐだお「うん」


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:10:22.61 ID:8ZQoMWBM0

静謐「熱く、熱く、蕩けるように」


ぐだお「まず、静謐のハサンの毒で動きを鈍らせる」


百貌「我ら群にして個、個にして群。いざ!」


ぐだお「次に、八十八に分かれたハサンが気を引き、足を、尾を狙い、完全に止める」


呪腕「――苦悶を零せ」


ぐだお「最後に、紛れて近寄った呪腕のハサンが心臓を獲る」


「妄想毒身」
「妄想幻像!」
「妄想心音!」


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:11:21.25 ID:8ZQoMWBM0

マシュ「先輩! 呪腕のハサンさんの宝具が命中しました!」

ぐだお「うん、みたいだね……どうかな、山の翁」

山の翁『……確かに腕は上げていよう』

マシュ「!? い、いつの間に……」

山の翁『今。この瞬間なり』

マシュ「あ、そうでしたか……ご丁寧にありがとうございます」


17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:12:00.30 ID:8ZQoMWBM0

「GYAAAAAAAAAAAAAAAA!」

マシュ「……っ! 先輩、ドラゴン、未だ健在です!」

山の翁『仕損じたか』

ぐだお「いや、呪腕のハサンは確かにドラゴンの心臓を潰した。もう勝負はついてるよ……でも、生命力、魔翌力の塊のドラゴンは心臓を潰されても暫く動ける。そして、彼等にトドメを刺すことは出来ない。それが出来るのは貴方だけだ」

山の翁『……』

ぐだお「山の翁。あの長くはないドラゴン、救ってやってほしい。それとも、貴方達の神は人間以外に救いをもたらさない?」


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:12:47.66 ID:8ZQoMWBM0

山の翁『……背中を押せ』

ぐだお「ああ、分かった。オーダーチェンジ! ……っとと、キャッチ!」

静謐「このままではっ……えっ、あれ、マスター? あっ、いけません、毒が、今は抑えていますが、名残が……」

ぐだお「大丈夫、大丈夫。俺は毒では死なないよ」

静謐「あ……はい。触れて頂いて……ありがとうございます……」

マシュ「せ、先輩! もう静謐のハサンさんを抱きかかえたままでいる必要はないかと!」


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:13:32.90 ID:8ZQoMWBM0

山の翁『神託は下った……!』

呪腕「初代様!?」

山の翁『聴くがよい。晩鐘は汝の名を指し示した。告死の羽、首を断つか――死告天使!』


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:14:07.40 ID:8ZQoMWBM0

呪腕「……初代様」

山の翁『答えを得たか』

呪腕「はっ。私が悪魔の腕を取り付けて得たもの。それは……此度の戦い其の物。私の背には、世界は余りにも重い物でありますが……我がマスターを守ること。それが私が生まれた意味かも知れぬ、と。今ではそう思っております」


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:14:55.48 ID:8ZQoMWBM0

静謐「初代様。仰る通り、私は生前……何も護ることが出来なかった、初代様の手で死んだ事だけが誇りであった半端者。ですが、我が主。私を孤独から解き放ってくれた我がマスターだけは……何に変えてもお護りしたく思います。この任、未だ半ばの道ではありますが……この毒の体で必ずや、最後まで護り抜く所存」

百貌「我が軍勢が積み上げてきた物。それは、彼の者との信頼にございます。我ら百の貌、その全てが彼の者を主と認めております。我ら全てが信義を誓ったのは、信仰の他には我らがマスターのみ……他に積み上げてきた物など、マスターの敵を排除し、命を守る為の術に過ぎませぬ」


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:15:22.48 ID:8ZQoMWBM0

山の翁『……良かろう。貴様らの精神、堕落を知らず。貴様らの技、劣化を見せず――鐘の音は聞こえぬ。その首、体に預けておく』


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:16:09.50 ID:8ZQoMWBM0

呪腕「……魔術師殿。改めて、礼を言わせて頂きたく」

ぐだお「いいよ。むしろ、俺が礼を言いたいぐらいだ。ハサン・サッバーハは皆働き者で、礼儀正しくて……俺なんかの指示を聞いてくれるし」

呪腕「俺なんか、とは良くないですなぁ。魔術師殿は既に歴戦の身。自信を持って我等を使ってくだされ」

ぐだお「んー……期待に応えられるように頑張るよ。だから、お互い様だ」

呪腕「……と、言いますと?」

ぐだお「呪腕のハサン・サッバーハは冬木から俺に付き合ってくれてる歴戦のアサシンだ。他のサーヴァントに引けを取ることは無い。自信を持って、その腕と短刀を振るってくれ……出来れば、首も差し出さないでほしいな」

呪腕「……ははぁ。これは一本取られましたかなぁ」

ぐだお「ま、たまにはね」


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:17:02.32 ID:8ZQoMWBM0

ぐだお「――うん、その荷物はあっちに。よろしく、ゴズール」

怪腕のゴズール「承知」

迅速のマクール「主、言伝を預かっております」

ぐだお「……うん、うん。分かった、ありがとう、マクール」

百貌「……呆れたものですなぁ、まさか全員の名を覚えようとでも? 私自身、どれだけの貌があるのか分かっていないと言うのに」

ぐだお「だって、分身じゃなくて皆で一人のサーヴァントなんだろう? だったらそう接しないと失礼じゃないか」

百貌「はぁ……要領が良いのか、悪いのか。ですが……悪い気はしませぬな」


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:17:37.63 ID:8ZQoMWBM0

マシュ「先輩、おはようございます。モーニングコールに参りました」

ぐだお「ん……おはよう、マシュ。ありがとう」

静謐「すー……すー……」

「「……」」

マシュ「静謐さん! 先輩のベッドに潜り込まないでください!」

静謐「ふぁ……おはようございます」

マシュ「あぁ、うん。おはよう」

山の翁『……』

「「「……」」」


26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:20:04.69 ID:8ZQoMWBM0

静謐「しょ……初代様……?」

山の翁『……』

マシュ「い、いつの間に私の後ろに!?」

山の翁『今。この瞬間なり』

マシュ「そうでしたか、ありがとうございます。そしておはようございます」

山の翁『うむ』

静謐「初代様、こ、これは……その……」

山の翁『主に気取られず、一晩守り続けるとは見事なり。腕を上げたようだ』

静謐「……えっ、あの……こっ、光栄の極み!」

ぐだお「ふっ、はははっ。やっぱり山の翁は優しい人だ」


27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:20:41.34 ID:8ZQoMWBM0

山の翁『……主よ』

ぐだお「はい、なんでしょう?」

山の翁『汝は異教徒ではあるが、信じるに足る者のようだ。特に心が良い。何事にも動じぬ精神こそ、我らに必要なものだった』

ぐだお「……ありがとうございます。マスターとして、光栄の極み」

山の翁『……うむ。それから、もう一つ』

ぐだお「何でしょう?」


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:21:15.61 ID:8ZQoMWBM0

山の翁『キングハサンと、呼んでもよい……』


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:22:16.99 ID:8ZQoMWBM0

終わりです。読んでくださった方がおられましたらありがとうございました。


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:27:41.59 ID:kgbAelf8O


あの87人全員の名前覚えてるとかマスターの鏡


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 02:32:53.68 ID:/4aOyeWeo


くそぉ!くそぉ!こんなss読んじまったら山の翁が欲しくなるだろぉが!
山の翁欲しいなぁ!山の翁欲しいなぁ!うぉおおお(新たに諭吉を捧げる音)


35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/16(月) 06:17:44.95 ID:thy0OYelO

乙乙
台詞回しもみんな結構忠実で話もすごくよかった!
給料日に諭吉ぶっぱだなこれは





引用 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484499461/





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[ 2017/02/02 15:00 ] Fate/GO ss | TB(-) | CM(0)
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